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澁澤龍彦の記憶


「澁澤龍彦の記憶」を読んだ。河出書房新社、菅野昭正編。

以下、目次より抜粋。

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「はじめに————澁澤龍彦への出発 (菅野昭正) 心に鵺を飼う世代————澁澤龍彦の時代とその後 (養老孟司)
贅沢な怠け者 (池内紀) 澁澤龍彦と70年代の高校生 (中沢けい) 澁澤龍彦の想像の画廊 (酒井忠康)
澁澤龍彦の宇宙誌 (巖谷國士)澁澤龍彦の文学世界 (巖谷國士) あとがき (菅野昭正) 」


以下、本文より抜粋。
中沢けい「澁澤龍彦と70年代の高校生」より。
86―87p 「同時代の女性作家が追及したこと」より。
「 伊藤比呂美という人は(略)
三島由紀夫が市ヶ谷に入って割腹自殺したのは一九七〇年ですから、伊藤さんは当時、中学三年くらいだったはずです。(略)伊藤さんは確か板橋。
 ちなみに私を島木健作の会に誘った文芸評論家の富岡幸一郎は私より二つ年上で、当時、麹町中学の一年生。市ヶ谷は目と鼻の先です。(略)その富岡さんが後に学習院を受験したときに『愛読書は何ですか』と訊かれて『三島由紀夫です』と答えて落とされたという。本当か嘘か知りません。
(略)当時の新聞は(略)が転がっている写真を載せてしまった。(略)しかし警察が来る前にその写真を撮っちゃった朝日新聞もすごいと思うんです。(略)三島由紀夫のその事件は大変な衝撃で、彼が文学に目覚めるきっかけになったらしい。」

90p 「エロスとタナトス」より。
「 私にとって澁澤龍彦は(略)、高校生のときにちょうど本が出ていたのですが、バタイユの『エロティシズム』の翻訳者としてなんです。(略)
バタイユ、サド、そのあたりはみな澁澤さんの訳で読んでいる。」
94-95p「今、学生と文学について話すということ」より。
「 たまたま今、法政大学で私が担当している学生が、(略)私がデビューしたときの作品の初期評価も、(略)見つけてきてくれたんです。(略)『先生、お腹立ちになりましたでしょう』と言うから、(略)
  それから『お前に文学はわからん』という伝家の宝刀が抜けたんです。(略)
あまり早く抜きすぎても『お前は文学をわからないからそういうことを言うんだろう』みたいな返しがきちゃうので、(略)
そういう意味では私は今、困惑しています。(略)
そういう三十年、四十年前にあった文学に対するある種の敬意や尊敬をいうものが失われた今のこの時代にいて、(略)
『伊藤整がどんな作家だったか、調べてきて』と。(略)『この人はある罪をえて最高裁まで争っています』と発表したんです。(略)
『恥ずかしくて言えません』と言うんです。(略)『猥褻罪でしょ』と言ったら、(略)
『なんでこんな恥ずかしい罪に問われている人が文学者として社会的評価をされているんですか』と言われて、逆に私のほうが(略)これをどうやって説明するんだと思って。」

96-97p 「澁澤さんの作品は単行本で」より。
「(略)だから板橋の高校生だった伊藤比呂美なんてちょっと羨ましい。(略)
同世代よりやや上に唐十郎さんがいて、明治の先輩です。紅テントの評判は聞いていました。(略)
それから寺山修司。(略)こういうところにも澁澤さんが紹介されたサドとかバタイユの影響が出ていたんじゃないかと思います。(略)
 それよりね、澁澤さんのほうがちょっと高級。」

本書は世田谷文学館(行ってみたい)での講演を収録したそうだ。
中沢けいは大変若い時に文学賞を受賞して、しかも大ベストセラーになった作品がある作家だ。
ご本人も言うように、澁澤龍彦についての講演を依頼されることは「誰かと間違って」「何かの間違い」という印象を私も最初に持った。しかし、この本のなかに登場する作家のなかでは特に面白かった。

中沢氏が現在、大学で教鞭をとっておられることも知らなかった。
日本文学科の学生が伊藤静の裁判について、とんちんかんな受け答えをした、というのも…若い世代との乖離はあるよねー。

作家が政治の話をすると本が売れないよ、なんぞと言われたという話(政治集会でそういうことを言う人は石原慎太郎の存在をどう認識しているのだろう)、若い頃に出したベストセラーについて「本が売れる作家は通俗作家」という認識だった…これもまた乖離。

富岡幸一郎氏が学習院を落とされた?理由が「三島由紀夫が愛読書」と言う話が本当だとしたら、何で落とすのだ、と思う。まあ世間的には、銀時計(成績優秀者に天皇陛下から下賜される)を貰ったような卒業生、後の大作家がやって欲しくなかったことをやってしまったから、だろうけど。
愛子内親王は作文がお上手だし、きっと本も沢山読んでおられることだと思う。
その愛読書のなかに、もし三島由紀夫が無いのだとしたら…不幸なことでありますよ。有名大学(どころか高校でも)では、三田文学など同人誌が有名なところもあるし、三島も学習院での同人誌の活動から、戦時中の紙の不自由な時代に作家デビューした人である。
それなのに、後輩になる可能性のある学生を「三島由紀夫が愛読書」を理由に入学試験で落としていてはいけないだろう。

養老孟司氏は兄上が澁澤さんの友人だったということであるが、正直、この本のなかでは一番近年有名な人ということ以外に、「誰かと間違って」「何かの間違い」感が強い。
中沢先生の学生さん。
伊藤静も、澁澤龍彦も、野坂昭如(だっけ?四畳半ナントカ…の)も、文士が作品のことで裁判にかかったというのはむしろ、勲章なんだよ?とくにロレンスの「チャタレイ夫人の恋人」やサドの諸作品は、飜訳家のおかげで日本でも読めるようになったのだから、感謝こそすれ、恥ずかしくて言えません、はないだろう。中沢先生の憤りも分かります。

澁澤さんのほうが唐十郎や寺山修司の舞台や文学作品のよりも「ちょっと高級」という認識。
ちなみに、澁澤さんが出口裕弘と「三島由紀夫おぼえがき」で対談していたが、出口氏が「君の方が三島と育ちが近いのかも」というと、澁澤さん曰く「あっちのほうが高級な、山の手の育ち」だそうである。

澁澤さんの愛した女優・カトリーヌ・ドヌーヴであるが、是枝監督作品に出演というニュースはいいのだけど、共演のジュリエット・ビノシュのほうがギャラの相場が高い、とは何事ぞ!
ビノシュのほうが英語圏の、ハリウッド作品に多く出ているからなのだろうけど…。
彼女の出演作品に、ブニュエルもトリュフォーも、ポランスキーも、ジャック・ドゥミも、ロジェ・バディム監督の名前もないだろうが。ドヌーヴ様は彼らの作品で磨かれたんだってば!フランス映画界もハリウッドも間違ってるよ。

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澁澤龍彦の記憶

巖谷國士,養老孟司,池内紀,中沢けい,酒井忠康/河出書房新社

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by stefanlily | 2018-06-05 18:12 | 文学、books | Comments(0)