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アンナ・カレーニナとメドベーデワ


 トルストイの「アンナ・カレーニナ」を読んだ。新潮世界文学19、木村浩訳。


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付録の月報、瀬戸内晴美「アンナ・カレーニナの魅力」より、抜粋。
「 十九世紀ロシアの二大文豪のうち、ドストエフスキーは『罪と罰』でも『カラマーゾフの兄弟』でも『悪霊』でも(略)強烈な個性の男たち創造したが、女の方になると、これらの男たちをひきたてるための脇役のような力しかない。
 それにくらべてトルストイの方は、断然、『女づくり』の作家のタイプである。(略)ヒロインのアンナは、彼女たちの中でも群を抜いて魅力的である。」
 「 トルストイはこのすてきなヒロインをなかなか読者の前にあらわさない、(略)十八章に入るまでは実際のアンナはあらわれない。(略)アンナが(略)ヴロンスキーに出逢う。宿命の対面の場の描写は鮮やかで印象的である。」

 瀬戸内「晴美」である。「女づくり、男づくり、ロシアの二大文豪」という辺りから、晴美氏が何を言わんとしているのか、予想がついた。
ドストエフスキーの書く女性も、狂気じみた人が数名登場するし、男性に比べて魅力が薄い、とは決して思わないのだが、それはさておき。

グーテンベルグより原文の英訳。
http://www.gutenberg.org/files/1399/1399-h/1399-h.htm

Anna Karenina by Leo Tolstoy
Translated by Constance Garnett


「Although all Vronsky’s inner life was absorbed in his passion, his external life unalterably and inevitably followed along the old accustomed lines of his social and regimental ties and interests.
The interests of his regiment took an important place in Vronsky’s life, both because he was fond of the regiment, and because the regiment was fond of him. They were not only fond of Vronsky in his regiment, they respected him too, and were proud of him; proud that this man, with his immense wealth, his brilliant education and abilities, and the path open before him to every kind of success, distinction, and ambition, had disregarded all that, and of all the interests of life had the interests of his regiment and his comrades nearest to his heart. Vronsky was aware of his comrades’ view of him, and in addition to his liking for the life, he felt bound to keep up that reputation.

It need not be said that he did not speak of his love to any of his comrades, nor did he betray his secret even in the wildest drinking bouts (though indeed he was never so drunk as to lose all control of himself).
And he shut up any of his thoughtless comrades who attempted to allude to his connection.
But in spite of that, his love was known to all the town; everyone guessed with more or less confidence at his relations with Madame Karenina.
The majority of the younger men envied him for just what was the most irksome factor in his love—the exalted position of Karenin, and the consequent publicity of their connection in society.

The greater number of the young women, who envied Anna and had long been weary of hearing her called virtuous, rejoiced at the fulfillment of their predictions, and were only waiting for a decisive turn in public opinion to fall upon her with all the weight of their scorn. They were already making ready their handfuls of mud to fling at her when the right moment arrived.
The greater number of the middle-aged people and certain great personages were displeased at the prospect of the impending scandal in society.」

 
 フィギュアスケートのロシア選手、メドベーデワがこの「アンナ・カレーニナ」を五輪イヤーのフリー・プログラムに選んだ。
ロシアの女子選手として、正しい選択だったかと思う。
SPも、「アンナ・カレーニナ」を思わせる内容に見える。
それだけでもう、私にとっては金メダルではないかと思うのだが、結果は15歳の同国の小娘に敗退して銀メダル。慎重になるあまり、ややスピードを欠いた滑りだったのが敗因の一つか。
 
 昨年までのメドベーデワの演技は、「国のためなら、愛する人の死も甘んじて受け入れる」といった権力者への忖度?を思わせる内容で好きではなかった。
それが、今季は「アンナ・カレーニナ」である。高貴な身分で誇り高く、誰よりも美しく、優雅な人妻で社交界の華。
冒頭と、最後の、駅の構内と思われる効果音、そして終盤のジャンプはアンナが線路に…おっと。
前半は、晴れやかな表情で舞踏会を思わせるステップ。本来、知人の公爵令嬢の結婚相手と思われたブロンスキーのダンスの相手を、小娘から奪ってしまう場面が鮮やかに蘇る。
そして、後半は表情も暗くなる。
社交界の人々が集まる舞台の桟敷席で、知人女性から侮辱を受ける場面の再生だろうか。
メデベーデワはまだまだ若く、公爵令嬢キチイの年齢に近い。
むしろ、イタリアのコストナー選手のほうがこの題材に相応しいかと思うが、それでも、よく演じきったと思う。

内容はS・マルソー、S・ビーン主演の映画で何となく知ってはいたが、原作は読んだことはなかった。
冬季五輪が始まった頃に、図書館から借りて読み始めた。

 キチイと彼女に求婚するもう一人の男性、リョーヴィンのエピソードが思ったよりも長く、すっ飛ばして読んで、アンナの登場するパートを読み終えてから戻ってみた。
 アンナのパートは完璧である。特に後半のクライマックスに向う緩やかなスピード感が迫力と、悲劇性を増している。
 アンナが社交界から締め出されたのに、ヴロンスキーは普通に華やかな世界に出入りし、舞台を鑑賞しようと出掛けるアンナを止めようとするのだが、アンナは止められる理由が分からない、いや、分かろうとしない。不倫の恋の場における男女格差。
 
 映画版はいくつかあるようだ。
ソフイー・マルソーの相手役をつとめたショーン・ビーンは「チャタレイ夫人の恋人」でも森番メラーズを演じた。以来、うちの母は彼を映画で見るたびに「森番」という。
英国人のALTたちに「S・ビーンが好き」といったら、ウケたことがある。
英国に留学経験のある知人にいうと、「S・ビーンはアッパーミドル・クラスの出身?なのに、ワーキング・クラスの役をよく演じているっていうのが、英国ではギャクになっている」ということであった。

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アンナ・カレーニナ [DVD]

ソフィー・マルソー,ショーン・ビーン,アルフレッド・モリーナ/ビクターエンタテインメント

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by stefanlily | 2018-02-26 16:33 | 文学、books(海外)