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スタンダール「赤と黒」

スタンダールの「赤と黒(Le Rouge et le Noir)」を岩波文庫版で読んだ。 桑原 武夫, 生島 遼一訳。
以前読んだのは新潮版だったかもしれない。
以下、本文より抜粋。上巻の第七章。
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「 レナール夫人は、彼がいつもよりしげしげエリザと話をするのに気づいた。二人がそんなに話を交えるのは、ジュリアンのごく小さな衣類戸棚の内容がはなはだ貧弱で、それが原因だということがわかった。彼は下着類をほんの少ししかもっていないものだから、それを始終外へ持出して洗わせなければならない。
(略)そういう品々を買ってやりたいのは山々だったが、思いきってできなかった。」(P81)
同じ箇所の英訳は、「BOOK ONE Chapter7 Elective Affinities」
「Madame de Renal observed that he was speaking more often than before to Miss Elisa; she learned that these conversations were due to the limitations of Julien’s extremely small wardrobe. He had so scanty a supply of linen that he was obliged to send it out constantly to be washed, and it was in performing these little services that Elisa made herself useful to him. This extreme poverty, of which she had had no suspicion, touched Madame de Renal; she longed to make him presents, but did not dare; this inward resistance was the first feeling of regret that Julien caused her.」
上巻の第九章。
「(この子はまだおれを軽蔑していない)とジュリアンは考えた。
が間もなく彼は、この苦悩の軽減はまた気が弱くなったせいだとして、自分をとがめた。(この子供らはちょうど昨日買った猟犬の子をかわいがるように、おれをかわいがっているだけなんだぞ)」(P105)
英訳は、「BOOK ONE Chapter 9 An Evening in the Country」
「This one does not despise me yet,’ thought Julien. But presently he blamed himself for this relief from pain, as for a fresh weakness. These children fondle me as they might fondle the puppy that was bought yesterday.’」 (Translated by C. K. Scott Moncrieff「eBooks@Adelaide.」より)

貴族の夫人が女中へ嫉妬する、それもジュリアンの下着の少なさが絡んでいるという描写で三島由紀夫が「愛の渇き」で似た描写をしていたことに気がついた。
「愛の渇き」では下着ではなくて靴下であった。それも、小説の冒頭で関西の田舎から雨の中を大阪のデパートまで出かけて行って紳士服売り場で購入してくる、という映像が目に浮ぶ場面であった。
貴族の奥方が目下の者に、それも下着の多寡が要因する嫉妬とは…なんともリアルな発想である。

ジュリアン・ソレルはとても魅力的な人物に描かれている。発表当時は、こんな人物はあり得ない、などと批判されたそうだ。
バルザックの「谷間の百合」のフェリックスよりもずっと興味深い人物だ。
やはり庶民と貴族という身分の違いからそのような印象になるのだろうか。
二人に共通するのは、深く愛しているのは気の強い女性ではなくて、慎ましい良妻賢母型の女性であるということだが。

ジュリアン・ソレルと対照的な、若い品の良い司教が短い場面で登場する。自分とそんなに年齢も違わないことにジュリアンは衝撃を受ける。
映画版では、ジェラール・フィリップが演じたそうだ。当時のジェラールと、ジュリアンの年齢設定が合わないのでは、という感想をよく目にする。いっそ、アラン・ドロンではどうだったのか。
若い司教をジェラールが演じるとか…しかし、そうなると映画界の世代交代をあからさまにしたのかもしれないなあ…などと妄想する。もっとも、ジェラール様はそうなる前に、36歳かそこらで亡くなってしまったのだけど。
「モンパルナスの灯」で演じたモディリアーニとほぼ同じ年齢で。
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恋愛論 (新潮文庫)

スタンダール / 新潮社


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by stefanlily | 2016-12-02 17:22 | 文学、books(海外)