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芥川龍之介短編集

ジェイ・ルービンが編んだ芥川龍之介の短編集。
ルービンが芥川作品の飜訳をやっているとは、この本の書評を読むまで知らなかった。
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この短編集はルービンが英訳した芥川作品を更に和訳した、という短編集ではなく、芥川のオリジナル。ルービンによる英訳を読んでみたい。
表紙をはじめ、三毛柄の日本猫の装丁、挿絵がなされているが、この短編集のなかに「お富の貞操」が収録されていないのが残念。
以下、目次。
「芥川龍之介と世界文学……ジェイ・ルービン(畔柳和代訳)/芥川龍之介――ある知的エリートの滅び……村上春樹/
第一部   さびれゆく世界……羅生門/藪の中/鼻/竜/蜘蛛の糸/地獄変/
第二部   刀の下で……尾形了斎覚え書/おぎん/忠義/ 
第三部   近代悲喜劇……首が落ちた話/葱/馬の脚/ 
第四部   芥川自身の物語……大導寺信輔の半生/文章/子供の病気/点鬼簿/或阿呆の一生/歯車」 
  ジェイ・ルービンによる、「芥川龍之介と世界文学」(畔柳和代訳)より、抜粋。
「 芥川はペンギン・クラシックスに入ってしかるべき作家だ、とサイモン・ウィンダー氏のような見識ある読み手が考えたことは重要である。それは次のような作家たちの仲間に入るということなのだから―ジェイン・オースティン、トルストイ、ディケンズ、ヴォルテール、チェーホフ、紫式部…。(略)
芥川は日本語の達人だが、その一方でその作品は、翻訳され、その日本語から引き離されるという暴挙にも耐えうるものだ。もっとも大切な創作上の手段が失われても、彼のアイデアやイメージや登場人物たちの魅力は変わらない。外国の読者は、芥川作品のエキゾチックな背景や場面にまず興味をそそられるが、やがてそれが日本文学であることを忘れ、どの国の人間でも共有できる体験を通じて読書の喜びを得る。作品のこうした資質が芥川を『世界文学』の作家の一人にすることにはいささかの疑いもない。」
村上春樹による序文「芥川龍之介――ある知的エリートの滅び」より、抜粋。
「僕が芥川の文学の美点であると見なすのは、まず何よりもその文章のうまさ、質の良さである。
少なくとも古典として残っている第一級の作品について言えば、何度読み返しても、文章的に読み飽きることがない。(略)
 まず、何よりも流れがいい。文章が淀むことなくするすると生き物のように流れていく。言葉の選び方が直感的に自然で、しかも美しい。芥川は若くして外国語にも漢文にも精通した教養人であったから、現代の作家には使い切れないような優雅典麗な言葉をどこからともなく持ってきて、それを自由自在に配置し、いかようにも動かすことができる。『才筆』という表現がいちばん近いかもしれない。」
 「文章」より、抜粋。
「『堀川さん。弔辞を一つ作ってくれませんか? 土曜日に本多少佐の葬式がある、――その時に校長の読まれるのですが、……』
 藤田大佐は食堂を出しなにこう保吉へ話しかけた。
(略)
彼の英吉利語を教えていることは前にも書いた通りである。
が、それは本職ではない。少くとも本職とは信じていない。
彼はとにかく創作を一生の事業と思っている。現に教師になってからも、たいてい二月に一篇ずつは短い小説を発表して来た。
その一つ、――サン・クリストフの伝説を慶長版の伊曾保物語風にちょうど半分ばかり書き直したものは今月のある雑誌に載せられている。来月はまた同じ雑誌に残りの半分を書かなければならぬ。
今月ももう七日とすると、来月号の締切り日は――弔辞などを書いている場合ではない。
昼夜兼行に勉強しても、元来仕事に手間てまのかかる彼には出来上るかどうか疑問である。
保吉はいよいよ弔辞に対する忌いまいましさを感じ出した。
 この時大きい柱時計の静かに十二時半を報じたのは云わばニュウトンの足もとへ林檎の落ちたのも同じことである。保吉の授業の始まるまではもう三十分待たなければならぬ。その間あいだに弔辞を書いてしまえば、何も苦しい仕事の合い間に『悲しいかな』を考えずとも好い。
もっともたった三十分の間に資性しせい穎悟えいごにして兄弟けいていに友ゆうなる本多少佐を追悼ついとうするのは多少の困難を伴っている。
が、そんな困難に辟易へきえきするようでは、上は柿本人麻呂から下しもは武者小路実篤に至る語彙ごいの豊富を誇っていたのもことごとく空威張になってしまう。
保吉はたちまち机に向うと、インク壺へペンを突つっこむが早いか、試験用紙のフウルス・カップへ一気に弔辞を書きはじめた。」

 「おぎん」や「葱」、「文章」、「点鬼簿」などはかつて英訳されることが無かった作品では、と思われるが(未確認。もし英訳されたことがルービン以前にあったのなら、どなたかご教示を)どういった英文になっているのか、大変興味がある。
「葱」に登場する女性のモデルがのちに作家として活躍する林芙美子であること、これに英文の解説が付記されているだろうか。
日本文学の英訳をほんの数冊、所持しているが、英語圏読者に必要かと思われる注釈の必要な箇所が、そのまま英文に訳されているだけのことが多い。後ろのページに、まとめて注釈があることも、皆無である。
「いや、そうではない、懇切丁寧な英文の注釈にページを割いている日本文学がありますよ」という作品があったら、どなたかご教示を。
 
NHKの教育テレビで、「Jブンガク」という番組が何度も再放送されている。
杏による朗読と、ロバート・キャンベルによる解説で日本の近代文学の作家の作品が紹介される。
夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介、夢野久作などとてもいいラインアップである。
他のブロガー様による情報で、杏ちゃんが「ウサギも自らさばく料理の腕前」であることを知ったが、その報道がなくとも彼女が料理上手であることは知っていたので、「何でそれを報道する必要があるのだろう」と思った。それはともかく、もしこの番組が再度再放送されたら、(同様の企画が又吉バージョンで企画されたら面白いかと思うが)是非、杏の朗読の巧さを堪能してほしい。
諸作品の英訳を加賀美セーラが朗読しているが、正直言って、英語圏の人間であるというだけで、内容を深く理解しているとは思えない。というか、杏ほどの深い読解力を加賀美嬢の英文朗読に感じないのだ。
こういったことは、英語の巧拙ではない、と思う。たとえ英語が巧くなくとも、英訳も杏に読んで頂きたかった。
英文朗読にセイン・カミュという選択肢はNHK側にはなかったのだろうか。彼はカミュの親戚だけれども。
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日本語の秘訣―Making sense of Japanese (Kodansha's Children's Classics)

ジェイ・ルービン / 講談社インターナショナル


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by stefanlily | 2015-09-30 16:08 | 文学、books