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岡本綺堂「ランプの下にて」

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岡本綺堂の「明治劇談  ランプの下にて」を借りた。
以下、目次の抜粋。
「小序/守田勘弥―風月堂の西洋菓子




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/新富座見物―左団次の渥美五郎―劇場の福草履―『勧進帳』/市川団十郎―団十郎の部屋―芝居の飲食物/似顔絵と双六―芝居の草双紙/興行困難時代―劇場の経営惨澹―観客ただ一人―明治劇壇の功労者/番附と絵本―江戸時代の芝居番附消滅―歌舞伎座の番附改良―絵本と筋書/団十郎の活歴/演劇改良と改作/歌舞伎座の新開場/昔の新聞劇評家/男女合併興行の許可/菫坡老人と桜痴居士/川上のオッペケ節/朝鮮公使の抗議/明治二十六、七年(上)/明治二十六、七年(下)/演技座の新蔵/木挽町の書生芝居/「暫」と「助六」/三人の死/又三郎と紅車/四代目芝翫―団菊左を圧倒/子供芝居/五万円問題/その頃の戯曲界/自作初演の思い出/団十郎の死/日露戦争前後/明治演劇年表/解説(岡本経一)」

 「市川団十郎」より、抜粋。
「中幕の『勧進帳』が終って後に、わたしは父に連れられて楽屋へ行った。(略)
こっちへ向き直ったのが(略)団十郎で、(略)眼だまの大きい、色の真っ白な人で、(略)
団十郎はその男にむかって、『坊っちゃんにはあっちの菓子を……。』という。(略)
半紙の上に大きなカステラを幾片か乗せて、(略)団十郎はわたしを見かえって、『おあがんなさい。』と、顎を突き出して言った。その言い方とその態度が、かの守田などとはまるで違って、頗る不人相で横柄なようにも感じられたので、わたしは子供心にも不愉快であった。(略)
更にわたしにむかって、『あなたも早く大きくなって、好い芝居を書いてください。』と笑いながら言った。(略)彼は父にむかって更にこんなことを言った。
『わたしはそれを皆さんに勧めているのです。片っ端から作者部屋に抛り込んで置くうちには、一人ぐらいは物になるでしょう。』」
「その当時まだ八歳ではあったが、団十郎のこの一言に対して、わたしは非常に憤激した事を明らかに記憶している。(略)団十郎に何の料簡があったわけではなく、彼の性質として、自分の思ったことを率直に言ったに過ぎないのであるが、」
 この団十郎というのは、市川海老蔵や先頃亡くなった彼の父にとって祖父か曽祖父に当たる人だろうか?
大きな目だとか率直な性質だとか、海老蔵の話を読んでいるかのようだ。
 幼い頃の綺堂は、団十郎に対して些か反感を持っていたようであるが、それが明治十九年五月の「夢物語盧生容画」上演の頃となると、「去年の知盛以来、わたしはこの名優に屈伏していたので、彼がこうした気焔を吐いているのに対して、別に甚だしい反感をも懐かなかった」ということになる。
 明治五年生れの綺堂である。彼の端正な文章は、分かり易く、彼よりも高等教育を受けた鴎外や漱石等と比べても遜色がない深い知性を感じる。

 最期の明治演劇年表の下段には、「大いなる社会的事象、東京風俗事象、演劇に関係深き小説、及び世評高かりし著述の発表年次」を三好一光氏が編纂している。
 綺堂の他の著作もそうであるが、明治時代の社会風俗や習慣が実にさり気なく描写されている。
ご子息が解説した文に「本にもそれぞれ寿命があるから、消えてゆくのは仕方がない」と言われるのに「こんな素晴らしい著作が消えるような世の中のほうがおかしいのです」とお伝えしたい気持ちである。

ランプの下にて―明治劇談 (1980年) (旺文社文庫)

岡本 綺堂 / 旺文社


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by stefanlily | 2014-06-09 16:12 | 文学、books