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桐野夏生「東京島」

小学生の国語の教科書で確か「ドーナツ島の探検」といったような題の短編があった。 離島で子供が探検するとか、内容もうろ覚え。 担任に言われて似たような島での冒険譚を書きなさいとか言われて書いた覚えもある。 自分がどんな内容で書いたか覚えてはいない。 あの試みで小説を書きたい、と思った子供がどれくらいいるだろう。
桐野夏生の「東京島」。
特に読む気はなかったのだが好きな女優・木村多江がヒロインで映画化と聞き、借りてみた。一気に読んだ。
しかしこれは映像化が難しいというか不可能なのでは。 小学生向けの「ドーナツ島の探検」どころではない。
桐野氏とは読書体験が結構似ているのではないかと、恐れ多くも思った。 乱歩の「パノラマ島奇談」とか。
本作品は谷崎賞受賞だそうだがむしろ乱歩賞では、と思う。
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東京島 (新潮文庫)

桐野 夏生 / 新潮社


ラストで筒井康隆「原始共産制」、夢野久作「瓶詰の恋」を思い出した。
ワタナベが亀の甲羅を身につけるというくだり。 英国リヴァプール出身のジュリアン・コープという天才、ヘンタイで美形のミュージシャンがいる。 彼は「フライド」というアルバムジャケットで亀の甲羅を全裸に身につけていた。 「フライド」は変人、の意味である。
桐野、窪塚がそのことを知っているかどうか分からないがジュリアンと窪塚、何やら共通するイメージがある。
桐野氏の短編集「錆びる心」の表題作は筒井康隆「家族八景」を連想させる。
「東京島」映画版の公式HPを見た。 原作よりもお洒落な映像が…ちょっと違うのでは。
窪塚洋介がワタナベの役! よりによってあのヘンタイの! しかしある意味納得する部分も。
君は平成の火野正平を目指しなさい!役者として、ですよ。 私生活では結構いいパパ、夫のようですから。
若い頃の窪塚は危うい美しさとエキセントリックさと同居したところが良かった。 公式HP見たら写真の印象は…エキセンが勝ってきたような。 この役を演じることにも意欲的であるようだし。
ヒロイン清子の4番目の夫を演じる記憶喪失のGMこと森軍児は竹之内豊に似ているので、清子が「ユタカ」と呼んでいた。 「電車男」エルメスさんが中谷美紀に似ているから中谷さんに同じ役が廻ってきた、「ぬくぬく」の主人公に温水洋一に…と同じことが…起こらない。 GM役は別の俳優だった。 つまらん。断ったのか年齢設定がやや若いと思ったのか。
退職した隆とその妻・清子。40歳代の夫婦。
クルーザーの運転に自信を持つ隆は退職金で世界1週の旅に出ようと提案。
名も知らぬ南の島で遭難、やがて23人の日本人男性が漂流、後に中国人の男たちも遭難する。
「三十一人の男たち。そして女王の恍惚を味わう、ただひとりの女。東京島と名づけられた小宇宙」
男たちは20~30代と清子よりも若い。 隆と2番目の夫・カスカベが謎の死を遂げる。
男たちは希望すれば清子を「くじ引きで」夫になることができる。 ワタナベは誰からも相手にされず、島の中で「トウカイムラ」と名づけられた地域に1人で生活する。 ドラム缶がたくさん棄てられており、それが放射性物質内蔵したものではないかと。 エンガチョ(これって方言ですか?「嫌われ者」とかそういった意味だけど)な奴はそこにいろ、というわけか。 
隆が死んだ後、ワタナベは隆の航海日誌を盗む。 「ヤマザキパンの食パンや苺ジャムが食べたい」…いくら果実や魚、蛇などを食べるとはいえ不自由な島での生活。 切実に望むのはむしろありふれた、だからこそ「文明」を感じる食べ物。
清子が男たちと浮気をしていることまで描写されており、ワタナベにとっては島唯一の書籍、娯楽である。 筆記用具を遭難したクルーズから持ち出したのは隆だけだったからだ。
桐野氏の作品は見につまされるものばかり。「グロテスク」もそうだった。
人間って何もない状態でも以前やっていたことと似たようなことをしたがるのかな。
島の中で「オダイバ」とか「コウキョ」とか名前をつけてみたり、どうにかして家やベッドを作ってみたり。
海草で髪を結んでみたり、貝殻でアクセサリーを作ったり。
そんな中で「ホンコン」と呼ばれる中国人の一派は日本人の男たちよりもはるかにサバイバル能力に長けている。 説得力あるなあ。
ワタナベはなぜかホンコンたちの言葉を理解し、通訳のような役割を担う。 ここら辺は映画「ピアノレッスン」のハーベイ・カイテルのようだ。
ロケは鹿児島のある島で行われたとか。
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by stefanlily | 2012-09-07 14:29 | 文学、books