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吉村昭「履歴書代わりに」

吉村昭「履歴書代わりに」のなかの、「長崎文化」より抜粋。


吉村昭「履歴書代わりに」_e0295821_757104.jpg




「三菱重工」の1970年7月に掲載、とある。
会社の機関紙であろうか?
「 長崎を初めて訪れたのは、昭和四十一年の春であった。
それから現在まで、十数回長崎の土をふんでいる。(略)
私は、長崎に行くと、県立図書館の館長永島正一氏を訪れてよもやま話をするのが常だ。
 長崎の図書館は、郷土史資料の豊富さと整理のゆきとどいた点で日本屈指のものであり、永島氏は名館長であると同時にすぐれた郷土史家でもある。
氏は、長崎放送で連日『物知り手帖』というラジオ番組で長崎の歴史について放送しているが、その回数が実に五、四〇〇回にも及んでいるという。」
 永島館長はもう亡くなられて久しいそうだが、この番組をその後、継いだ人がいるのだろうか?
聞いてみたい。
「 永島図書館長が(略)案内役を買って下さり、まず日本二十六聖人殉教地に行ってみた。
長崎は、キリシタンの町であった。(略)西坂公園に立つ殉教者像の彫られた記念碑は、キリシタン弾圧のすさまじさを象徴したものとして目立った存在である。
 (略)殉教を記念した博物館が立てられ、館長のパチェコ神父が館内を案内して下さった。
(略)圧巻だったのは、その当時国外に持ち出され保存されていた殉教者の遺骨であった。
それは、展示品ではなく、神父が教会の奥から持ち出してみせてくれたものである。(略)恐らくカメラ撮影を許されたのも私たちが最初ではないだろうか。(略)
長崎には、出島に住む唐人や西欧人の手で、医学、天文、地理、数学、化学、兵学などの洋学が流れこんできた。
 医学の導入に貢献した者の一人として、ドイツ医家シーボルトの名は高い。(略)
明治に入っても、全国の医家は、医学を学ぶために長崎に集った。
その伝統は現在まで尾をひいていて、長崎大学医学部の水準は高い。 (略)
 幕末から維新にかけて、日本の工業に資する知識を導入したイギリス人トマス・グラバーの名も忘れられない。」
 吉村昭氏のエッセイを読むと、長崎関連のものが多い。
最近になって氏の作品を読むようになったので、遠藤周作氏以外の作家でこんなにも長崎を訪ねていた作家がいたとは知らなかった。
長崎での取材や見聞、資料の読みこみは「ふぉん・しいほるとの娘」や高野長英のことを書いた小説などに結実されているようだ。

シーボルトの娘については、数年前に宮沢りえ主演のドラマを見た。
いいキャスティングだとは思うが、特に出来のよいドラマだったとは思えなかった。
ドラマでは、確か「日本で最初の女性の産婦人科医」といった紹介であったけど、当時の資料がアップになった映像は…
「産婆」とか、そういった記述であったことにショックを受けた。
実際には産婦人科医として立ち働いていたのだろうが、記述に出ているような差別にあったとか、そういった面を脚本にも演出にも出す必要があったと思う。


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履歴書代わりに

吉村 昭 / 河出書房新社


by stefanlily | 2014-11-05 17:17 | 文学、books