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松本清張「たづたづし」

松本清張原作である「たづたづし」のTVドラマの再放送を見た。
主演は清張作品におそらく登場回数最多の古谷一行。
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他に内藤剛志、佳那晃子、津嘉山正種。
主演女優が素晴らしく、古谷一行も食われていた。田中美佐子や高橋ひとみに似た、長身。しかし、彼女らの真面目で硬質な印象と違い、上品だがどこか崩れた美しさ。
長い下睫毛、白い肌が蒸気する様がたおやかでいて、妖しい。
誰だか判らず、最後のクレジットを見て、驚いた。
吉川十和子(=君島十和子)だった!

 「たづたづし」は万葉集に収録された、無名の女性が詠んだ歌が、巧みに引用されている。
短編小説だが、ドラマは割と原作に忠実に製作されている。
書店であらためて立ち読みし、印象的な水車の描写は原作に無いことが分かった。

新田という、妻と一歳くらいの男の子がいる男は、農林省の役人。舅は通産省の管理職。
通勤電車で知り合った若い女性と恋におちる。良子(よしこ)は、経理事務所に勤める。
新田と同じ駅で降りるが、別の通りの、農家の離れを間借りしている。静かな場所ゆえに、水車の音だけが響く。都忘れの花を彼女のために摘む。「私にぴったり」と言う良子。
万葉集の時代のような、「通い婚」を続ける新田。
良子には秘密があるという。「それを聞いても、どうか嫌いにならないで」とすがるのだが。

吉川十和子がこんなに才能ある女優だったとは。
女優業よりも、婚家のお家騒動のほうが話題になったこともあり、先入観があった。
今まで清張作品で見た田中裕子、藤真利子、斉藤慶子、名取裕子らよりもずっと、いい。彼女らに比べて主演作品が少ないゆえに、新鮮に感じたのかもしれない。

清張の描く、他の作品でも見たい気がした。男を愛し、尽くすのにそれが男の重荷になり、不幸な結末を迎える女。巨匠はそんな女たちをそう強く突き放して書くことはしない。

 ドラマの終盤で、原作にない脚色があった。そのうちの一つは、しないほうがいいな、と思える位にいい内容であった。

清張原作のドラマは、その作品以外の他の作品にも敬意を表して引用されていることがある。この作品もそうであった。
映画「第三の男」のラストシーンに似た場面があった。男の存在に気がついているはずなのに、一顧だにしない、女。

また、風車の場面で中国のチャン・イーモー監督の映画を思い出した。題名を忘れたが、高齢の染織家の若い妻(コン・リー)が夫の甥と不倫の恋におち、それを凝視する幼い息子。赤や黄色の鮮やかな布が染料を含んで重たげに長く吊るされている。
脱線ついでに。映画「古井戸」の監督が亡くなられたそうである。チャン・イーモーが俳優として主演していた。三島由紀夫に似た風貌で、井戸の中に入ったりする姿が印象的であった。イーモー監督も、「良く似ている、と言われるので読んでみたら面白かった」ということであった。
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三面記事の男と女―Matsumoto Seicho Showa 30’s Collection〈2〉 (角川文庫)

松本 清張 / 角川書店


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by stefanlily | 2014-03-29 16:24 | 文学、books