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D・キーン「日本文学史」

ドナルド・キーンの「日本文学史 近代・現代篇三」を読んだ。翻訳は徳岡孝夫。
 以下、目次の抜粋。
「一五  プロレタリア文学 /葉山嘉樹(一八九四~一九四五年)/
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黒島伝治(一八九八~一九四三年)/徳永直(一八九九~一九五八年)/小林多喜二(一九〇三~一九三三年)/一六 芥川龍之介 /一七  永井荷風/一八  谷崎潤一郎」
 永井荷風と徳永直は未読である。キーン氏が彼らの主要作品ばかりか、あまり有名ではない小説も粗筋と解説をしている。ストーリーのネタばれなものもあるが、それらを読むと興味をひかれる作品も多い。

以下、本文より抜粋。
「前田河広一郎(一八八八~一九五七年)は、十三年間の米国生活で雑多な労働をしたあと帰国、文筆を執るようになった。(略)『三等船客』は、ひと稼ぎをねらって渡米した日本人移民たちが、入れ込みの三等船室で故国へ帰る途中の航海を描いたものである。カリフォルニアの農園やブドウ畑でのはげしい労働と、その間に経験した人種差別が、彼らの心をすさんだ状態にしている。
(略)前田河は単に『紀州訛の男』『十三番目の女』『眼の円い老爺』などと書くだけで、人物の名はいっさい記していない。」
 この作品はポプラ社の「百年文庫」のなかにあったかもしれない。似たような内容の短編を読んだ覚えがある。

鴎外や漱石など、旧帝大卒で政府から派遣されたエリート達ではなくて、市井の人々が海外で生活する話、というだけで面白そうだと思う。既に帰国の途にあるならば、彼らの米国での生活は、匂わせるだけの描写で、短い作品でも想像力をかき立て、広がりのある文章ということだろう。
スタインベックの「怒りの葡萄」は世界的な傑作小説だが、あの人々は少なくとも白人種である。そうではない人々が、どれだけの辛酸を舐めたことであろう。
葉山嘉樹の「海に生くる人々」に比べて、「セメント樽の中の手紙」をキーン氏はあまり評価していない。
初めて「セメント~」を読んだ時、思想では正反対である夢野久作の「人間腸詰」との共通点に驚いた。
しかもキーン氏が解説した「三等船客」のような船上での生活を夢野久作は「人間腸詰」で描写している。
黒島伝治はシベリアに駐屯していた日本兵の話を書いているが、夢野久作も「氷の涯」などがある。
三島由紀夫と大島渚監督の対談を読んだ(見た?)D・ボウイが二人(政治思想は正反対)の意見の一致について、面白い感想を述べていたのを思い出す。

 以下、「芥川龍之介」の項より、抜粋。
「 一九二七年(昭和二年)四月から七月にかけて谷崎潤一郎との間に行われた論争は、(略)芥川が『改造』誌上で『文藝的な、余りに文藝的な』の題の下に小説の中の『話』の藝術的価値に疑問を呈し、(略)話らしい話や構成のない小説を擁護したところから始まった。(略)芥川は小説の構造的美観を主張する谷崎に答えたわけだが、芥川の言わんとしたのは以下の点にあった。
『話』らしい話のない小説は勿論唯身辺雑事を描いただけの小説ではない。それはあらゆる小説中、最も詩に近い小説である。……僕は……この『話』のない小説を最上のものとは思つてゐない。が、若し『純粋な』と云う点から見れば、――通俗的興味のないと云ふ点から見れば、最も純粋な小説である。」

 キーン氏は先日、やしきたかじん氏の追悼番組にも出演なさっていた。司会の山本、辛坊、宮根氏に話題を振られた場面が無かったように思う。あったのかもしれないが、放送されなかったのだろうか。
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日本文学史 - 近代・現代篇六 (中公文庫)

ドナルド・キーン / 中央公論新社


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by stefanlily | 2014-02-21 12:11 | 文学、books