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アラビアのロレンス
「映画でわかるイギリス文化入門」を借りた。板倉厳一郎、スーザン・K・バートン、小野原教子の共著。
以下、目次。
「――イギリス文化を知るための15のトピック……音楽、階級、教育、宗教、食、地域性、ファッション、文学、民族/人種、ユーモア他…
――イギリス文化を知るための30の映画……アラビアのロレンス/モンティ・パイソン/アナザー・カントリー/インドへの道/マイ・ビューティフル・ランドレット/
眺めのいい部屋/コックと泥棒、その妻と愛人/フォー・ウエディング/
トレイン・スポッティング/
恋におちたシェイクスピア/
リトル・ダンサー/
ブリジット・ジョーンズの日記/プライドと偏見/ミス・ポター 他 ――
――イギリス英語ひとくちメモ、イギリス文化史年表、あとがき」 ――
大変読み応えのある本だ。
私の好きな映画も多く解説されているのが嬉しい。
この本一冊の紹介よりも、特定の映画について引用していきたい。
「アラビアのロレンス」の項より。
「――この章で学ぶこと……
映像叙事詩、歴史修正主義とメディア・コントロール、イギリスにおける同性愛――
――あらすじ……
『監督ディヴィッド・リーン(1908~91)が第一次世界大戦(1914~18)を題材につくり上げた映像叙事詩。
名画として名高い本作は視覚的な要素を重視した超大作で、力点は忠実な再現よりも主人公の感情表現にあり、作品賞を含む7部門でアカデミー賞に輝いた。
この作品はある男の自伝から生まれた。(略)トマス・エドワード・ロレンス(1888~1935)。
1916年のアラブ反乱というイギリス帝国主義史上で重要な時期に活躍した軍人。(略)
作品は2部構成で、第1部はカリスマ的な理想主義者であるロレンスがいかに勝利したかを、第2部はそのロレンスが罪悪感と絶望にうちひしがれる様を描く。」
――映像叙事詩……
「この映画は『エピック』のジャンルをよみがえらせた。
ひとつのストーリーを語るというよりは、歴史上のある時代などの全体像を示すような映画のジャンルだ。
リーン監督はこの作品の前に『戦場にかける橋』を、後に『ドクトル・ジバゴ』(1965)を撮っている。(略)
この3作品に共通しているのは、歴史上の重要な時期を舞台に登場人物たちの行き方を描いていること。
『アラビアのロレンス』には当時スターと呼ばれていた俳優が出ているわけでもないし、(略)だが、映画撮影技術の枠を集めた傑作だ。
映像は美しく、熱波と灼熱の太陽と吹き荒れる砂嵐で『熱い溶鉱炉』と化した砂漠をうまくとらえている。(略)
この作品の二つの場面は、しばしば映画史上の傑作として挙げられる。
一つ目の場面では、ロレンスがマッチの火を吹き消すと砂漠に大きな太陽が昇る。
もう一つの場面では、地平線に揺れる陽炎から人影が浮かび、それが(カットなしの長回しで)ゆっくりと大きくなってラクダに乗った族長アリ(非実在の人物)を映し出す。
後者の場面は撮影に1ヶ月を要した。」――
題名から察するに、砂漠の場面から始まるのかと思いきや、そうではなかった。
この映画を未見だった友人にビデオを貸す時に「最初と最後の場面に注目していてね」と言ったら、返す時に「分かったよー。
言っていた意味が。
P・オトゥールの英語が綺麗。
“アカバ”って言う時の声が特に、いい」などと感想を言ってくれた。
「アラビアのロレンス」については幾分、悪意のある書き出しだ。
歴史修正主義とは手厳しい。
ペルシャ湾に在る小さな首長国から来たという女性と話したことがあるが、歴史修正主義と言われると、彼女のことを思い出す。
私は彼女のお国については何も知らないので、「映画の『アラビアのロレンス』が好き…」と言いかけたら、「あれは米国が製作したものだから」と苦笑された。
私もそこで「監督は英国人だけど」などと訂正はせずに、「そうね、実際の史実とは違うでしょうね」などと返したように思う。
この本に収録されている同じくD・リーン監督の「インドへの道」についても手厳しい。
特にヒロインについて。
似たテイストを持つリーン監督の映画では「ライアンの娘」を本書では取り上げていないが、「インドへの道」よりもずっといい出来である。
リーン監督は同じタイプの俳優をお好きなようで、P・オトゥール(ロレンスは主演男優であると共に主演女優であった、という評論を目にした事がある)、サラ・マイルズ、ジュリー・クリスティー、名前を忘れたが「インドへの道」の主演女優。
いずれも眼や髪の色に共通点があり、美形だが人によっては「眼が怖い」という声も聞かれる。
以下、目次。
「――イギリス文化を知るための15のトピック……音楽、階級、教育、宗教、食、地域性、ファッション、文学、民族/人種、ユーモア他…
――イギリス文化を知るための30の映画……アラビアのロレンス/モンティ・パイソン/アナザー・カントリー/インドへの道/マイ・ビューティフル・ランドレット/
眺めのいい部屋/コックと泥棒、その妻と愛人/フォー・ウエディング/
トレイン・スポッティング/
恋におちたシェイクスピア/
リトル・ダンサー/
ブリジット・ジョーンズの日記/プライドと偏見/ミス・ポター 他 ――
――イギリス英語ひとくちメモ、イギリス文化史年表、あとがき」 ――
大変読み応えのある本だ。
私の好きな映画も多く解説されているのが嬉しい。
この本一冊の紹介よりも、特定の映画について引用していきたい。
「アラビアのロレンス」の項より。
「――この章で学ぶこと……
映像叙事詩、歴史修正主義とメディア・コントロール、イギリスにおける同性愛――
――あらすじ……
『監督ディヴィッド・リーン(1908~91)が第一次世界大戦(1914~18)を題材につくり上げた映像叙事詩。
名画として名高い本作は視覚的な要素を重視した超大作で、力点は忠実な再現よりも主人公の感情表現にあり、作品賞を含む7部門でアカデミー賞に輝いた。
この作品はある男の自伝から生まれた。(略)トマス・エドワード・ロレンス(1888~1935)。
1916年のアラブ反乱というイギリス帝国主義史上で重要な時期に活躍した軍人。(略)
作品は2部構成で、第1部はカリスマ的な理想主義者であるロレンスがいかに勝利したかを、第2部はそのロレンスが罪悪感と絶望にうちひしがれる様を描く。」
――映像叙事詩……
「この映画は『エピック』のジャンルをよみがえらせた。
ひとつのストーリーを語るというよりは、歴史上のある時代などの全体像を示すような映画のジャンルだ。
リーン監督はこの作品の前に『戦場にかける橋』を、後に『ドクトル・ジバゴ』(1965)を撮っている。(略)
この3作品に共通しているのは、歴史上の重要な時期を舞台に登場人物たちの行き方を描いていること。
『アラビアのロレンス』には当時スターと呼ばれていた俳優が出ているわけでもないし、(略)だが、映画撮影技術の枠を集めた傑作だ。
映像は美しく、熱波と灼熱の太陽と吹き荒れる砂嵐で『熱い溶鉱炉』と化した砂漠をうまくとらえている。(略)
この作品の二つの場面は、しばしば映画史上の傑作として挙げられる。
一つ目の場面では、ロレンスがマッチの火を吹き消すと砂漠に大きな太陽が昇る。
もう一つの場面では、地平線に揺れる陽炎から人影が浮かび、それが(カットなしの長回しで)ゆっくりと大きくなってラクダに乗った族長アリ(非実在の人物)を映し出す。
後者の場面は撮影に1ヶ月を要した。」――
題名から察するに、砂漠の場面から始まるのかと思いきや、そうではなかった。
この映画を未見だった友人にビデオを貸す時に「最初と最後の場面に注目していてね」と言ったら、返す時に「分かったよー。
言っていた意味が。
P・オトゥールの英語が綺麗。
“アカバ”って言う時の声が特に、いい」などと感想を言ってくれた。
「アラビアのロレンス」については幾分、悪意のある書き出しだ。
歴史修正主義とは手厳しい。
ペルシャ湾に在る小さな首長国から来たという女性と話したことがあるが、歴史修正主義と言われると、彼女のことを思い出す。
私は彼女のお国については何も知らないので、「映画の『アラビアのロレンス』が好き…」と言いかけたら、「あれは米国が製作したものだから」と苦笑された。
私もそこで「監督は英国人だけど」などと訂正はせずに、「そうね、実際の史実とは違うでしょうね」などと返したように思う。
この本に収録されている同じくD・リーン監督の「インドへの道」についても手厳しい。
特にヒロインについて。
似たテイストを持つリーン監督の映画では「ライアンの娘」を本書では取り上げていないが、「インドへの道」よりもずっといい出来である。
リーン監督は同じタイプの俳優をお好きなようで、P・オトゥール(ロレンスは主演男優であると共に主演女優であった、という評論を目にした事がある)、サラ・マイルズ、ジュリー・クリスティー、名前を忘れたが「インドへの道」の主演女優。
いずれも眼や髪の色に共通点があり、美形だが人によっては「眼が怖い」という声も聞かれる。
by stefanlily
| 2013-11-03 18:47
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