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町山智浩「トラウマ映画館」

澁澤龍彦の「スクリーンの夢魔」(表紙は映画「アンダルシアの犬」)も奇書だが、これも夜に読まないほうが良さそうな本だ。



町山智浩「トラウマ映画館」_e0295821_2310964.jpg




就寝前は、花などの美しいものを見たほうがいいそうである。
怖いものは見ないほうがいいということか。
しかし、怖い小説や映画は夜に読まなくていつ読むのだ、とも思う。

本書に紹介されている映画は以下の通り。

「バニー・レークは行方不明」
「傷だらけのアイドル」
「裸のジャングル」「肉体の悪魔」(同名のRラディゲの小説とは無関係)「尼僧ヨアンナ」「不意打ち」
「愛と憎しみの伝説」「悪い種子」「恐怖の足跡」「コンバット 恐怖の人間狩り」「早春」「追想」
「戦慄! 昆虫パニック」「去年の夏」「不思議な世界」「マンディンゴ」
「ロリ・マドンナ戦争」「ある戦慄」
「わが青春のマリアンヌ」「妖精たちの森」「かもめの城」「かわいい毒草」
「マドモアゼル」「質屋」「眼には眼を」「愛すれど心さびしく」

原題は、”Bunny Lake is Missing”,” Privilege”, ”The Naked Prey”, ”The Devils”, ”Matka Joanna od Aniolŏw”, ”Lady in a Cage”, ”Mommie Dearest”, ”The Bad Seed”, ”Carnival of Souls”, ”Shoot”, ”Deep End”, ”Le Vieux Fusil”, ”Phase Ⅳ”, ”Last Summer”,”The Bed Sitting Room”,”Mandingo”, ”The Lolly Madonna War”, ”The Incident” , ”Marianne De Ma Jeunesse”,
”The Nightcomers”, ”Rapture”, ”Pretty Poison”, ”Mademoiselle”, ”The Pawnbroker”, ” Œil Pour Œil”, ”The Heart is a Lonely Hunter”.

以下、「バニー・レークは行方不明」(オットー・プレミンジャー監督。
1965年、アメリカ)の項。

「原作は(略)イヴリン・パイパーによるパルプ小説。
発想の原点は、文中で言及される『パリ万博事件』だ。 
一八八九年、パリ万国博覧会を見物に来たイギリス人母娘が市内のホテルに泊まった。(略)
翌朝、母親は消えていた。(略)
『母がいないわ!』叫ぶ娘にホテルの従業員たちはこう言った。 
『お客様、あなたは一人でいらっしゃったんですよ』」
「プレミンジャーはハリウッドのタブーに挑み続ける監督でもあった。
コメディ『月蒼くして』(五三年)ではヘイズ・コード(当時ハリウッドが行っていた自主倫理規定)に反して(略)
『妊娠』『誘惑』『愛人』といったセリフを多用した。」

余談だが、私の米国の映画界における謎が解けた。
「四文字言葉を使うようになったのはベトナム戦争映画、それともその前のニューシネマが台頭した頃か」ということ。
銀幕の美男美女が出る昔のモノクロの名画ではきわどい言葉が殆ど出ないから。
町山氏によると、この種の映画は他に、「恐怖のレストラン」「バルカン超特急」「ブレーキ・ダウン」「フライト・プラン」がある。
「このジャンルの最高傑作は『恐怖のレストラン』の原作者でもあるリチャード・マシスンの短編小説『蒸発』だろう。
まず主人公の知り合いが一人ずつ消え、次に彼に関する記憶が少しずつ消えていく。ついには自分の体以外何もかも失った彼は、コーヒーショップで手記を書きながら消滅する。
こんな風に。   
わたしはいま、飲みかけの一杯のコーヒ」

キャーッ!
上の文↑はタイプミスではありませんよ、町山氏の著書の記述通り。

週刊文春に町山氏の連載エッセイがある。今時の米語表現を、話題の人物や事件をまじえて教えてくれるので必読だ。



トラウマ映画館

町山 智浩 / 集英社


by stefanlily | 2013-09-11 23:08 | 映画、movie